高病原性鳥インフルエンザウイルス (H5N1) のヒト適応変異をウイルス受容体への結合性の変化として簡便且つ高精度に捉える新イムノクロマトデバイスを構築した。本デバイスは、ヒトおよび動物に対して非侵襲的であり、軽量(5グラム以下)、小型(最大長:15 cm以下)、高速 (全ての反応が30分以内で終了)、高精度(従来のELISAを基盤とするアッセイの結果と変わらない)であり、実際にエジプト、ベトナム、インドネシアで分離された株での実用性が確認された。これにより、ヒト適応変異H5N1の発生を国際的に監視するシステムの基盤構築が可能となった。
|