病院での夜間当直業務に伴う睡眠不足は医師の健康を脅かす。加えて睡眠不足による当直翌日の眠気、覚醒度低下は医療事故の原因ともなる。本研究では夜間当直体制の違いによって、医師の当直中の睡眠の量・質に変化が生じるのかどうかを調査した。 「当直時間帯(夕方~翌朝)は病院の当直室で適宜休憩をとりながら、患者の診療の求めに応じて救急室に出向き夜間診療に従事する、従来型の当直スタイル」と「当直時間帯の半分を継続的な勤務時間、残りの半分を確実な休息時間とする、シフト勤務型の当直スタイル」を比較した結果、従来型の当直スタイルと比較してシフト勤務型の当直スタイルの方が主観的な睡眠の質、客観的な睡眠の質が高かった。
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