SLC6A6ノックダウン大腸がん細胞では、抗がん剤の感受性が5-100倍高まることを明らかにした。同細胞では、造血幹細胞に特徴的な遺伝子が数多く減少していた。そこで、造血幹細胞と大腸がん細胞で共通して、抗がん剤耐性に働く分子の探索を行った。1.ATG遺伝子、2.FOX系転写因子、3.インテグリン・SRC、4.糖代謝調節因子などが選出された。1.に関しては、大腸が細胞において、(a)Side population細胞の生存維持、(b) 抗がん剤耐性と強く関与していることが判明した。BECN1の関与はなく、MEK/ERKやAKT/mTOR経路とも独立した新規オートファジーシグナル伝達経路であった。
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