研究課題
前年度には、SPAKキナーゼ活性をモニター出来る高感度ELISA系を用いてスクリーニング系を構築し、医科歯科大学所蔵の化合物ライブラリー(約2万種)をスクリーニングした。得られたhit化合物のvitroや培養細胞での活性を評価しつつ、毒性軽減の立場から慶応大学薬学部水島教授の御協力を得て、既存やライブラリーもスクリーニングし、クロサンテルという駆虫薬がSPAK阻害活性を持つことも明らかとなった。その後、これらのseed化合物の誘導体展開をすすめ、主として培養細胞系にて評価し、より毒性の低いものを動物に投与して、生体での阻害活性を検討した。その結果、クロサンテルが結果的に一番動物における毒性は低く、腎臓や大動脈でSPAKの活性を反映しているNa-Cl共輸送体、Na-K-2Cl輸送体のリン酸化を押さえる事が判明し、vivoでも効果があることが判明した。急性効果としては血圧の低下作用も確認できたが、これは利尿作用と言うよりは、血管平滑筋への作用と考えられた。今後は、更なる効果の増強と毒性の低下を誘導体展開ですすめていく。
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