インフルエンザ感染が重症化する患者では、エネルギー代謝破綻が直接的、間接的原因である。検索した各種バイオマーカーの中で、乳酸/ATP値が感染重症度を的確に示すことを、動物実験と臨床検体の測定から明らかにした。さらに、インフルエンザ脳症の発症リスク因子として脂肪酸代謝酵素のcarnitine palmitoyltransferase IIの熱不安定性遺伝子多型が関与していることを明らかにしてきた。このプロジェクトでは、SmartAmpを用いて30分以内にこの多型の保有者を判定できるシステムを開発した。
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