外科治療には術中迅速病理診断が必須である.しかし本邦の病理専門医不足深刻である.本研究の最終目標は病理専門医不要の自動迅速病理診断の確立である.我々は20分以内に免疫組織染色を終える装置を開発した.この装置を用いて術中に免疫組織染色を行い、術中迅速診断の自動化を検討している.自動化のためには免疫組織染色を客観的に評価する指標が必要である.陽性コントロールには2種類ある.一つは形態コントロールで、もう一つは濃度コントロールである.濃度コントロールは高分子ミクロハイドロゲルに目的タンパク質を含有させて、その含有量を変えることにより作成できた.形態コントロールは培養細胞を用いて作成するができた.
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