整形外科疾患の多くはその病態に血流や髄液、関節液などの流体が関与しているが、これまで生体内での流体計測研究は殆どなされていなかった。我々は発光酵素によるバイオイメージング技術と人工アルブミンを用いて生体内での流体や液体をリアルタイムに可視化する方法の確立を試みた。その結果、持続的な発光酵素の産生が可能な細胞動態のイメージングは実現性が高く、脊髄損傷後に浸潤する炎症細胞のバイオイメージングによって麻痺の予後予測法などを確立した。その一方で、一過性の化学反応で終わってしまう溶媒自体のイメージングは困難であった。
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