研究では、可視光応答型光触媒を表面化学修飾によりナノサイズ微粒子化と、ヘマトポリフィン類を付加することにより、膀胱癌の診断面に応用することを目的とした。研究成果として、可視光応答型を含む光触媒酸化チタン(Ti02)粒子にポリエチレングリコール(PEG)の付加体を介してヘマトポルフィリン(Hp)が結合したPEG-Ti02-Hp化合物を作成できた。また、この化合物の基礎評価後に膀胱癌細胞へ投与し、細胞質内からHP単独投与よりも明らかに強い蛍光強度の蛍光を確認できた。蛍光強度は結合させる色素濃度及び作用時間依存的であった。今後、臨床応用に向け化合物の毒性評価を行い、最適な粒子を選択する。
|