培養角膜内皮細胞中に認められる細胞亜集団を世界で初めて明確にし、その選別法と純化法を確立した。亜集団毎の細胞特性解析を行い、各亜集団で増殖特性、サイトカイン産生能、エネルギー代謝が異なることを明らかにした。培養上清中に分泌される miRNA に差異があることを認めた。 相転移をしない亜集団の分泌する miRNA 分子種が新生児角膜内皮組織でも更新が認められることを確認し、幼児期に機能する RNA 干渉の本体を明らかにした。これらの知見をもとに、相転移を示さない高品質ヒト角膜内皮細胞の培養に成功した。
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