研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は、活性化マクロファージが歯髄組織再生に果たす役割を検索することを目的とした。すなわち、歯髄から分離したED2陽性マクロファージを幹細胞とともにラット臼歯歯冠歯髄腔に移植し、再生組織中におけるマクロファージマーカー発現を解析した。その結果、あらかじめED2陽性細胞にIL-4を作用させたのち移植した場合に、再生歯髄組織中のED2陽性細胞の有意な増加とCD34、CD163 mRNA発現の亢進が確認された。幹細胞とマクロファージを混合して移植すると、M2マクロファージが再生歯髄組織で増殖し、組織修復マクロファージとして機能している可能性が示唆された。
保存治療系歯学