超高齢化社会の急激な進行に伴ない、骨粗鬆症や骨折などによる生活の質の低下や長期入院による二次的な医原性疾患のリスクなどが社会問題化しつつある。これを防止するための効率的骨再生法の開発は、国民全般にとって非常に重要かつ火急の重要課題である。我々は、和漢薬として古来から使われてきた朴木から抽出されるホノキオールをBMP2タンパク質と組み合わせて、ナノゲルを用いて骨欠損部に適用し、個体差を解消しつつ、しかも効率よく骨再生を促すことのできる新規骨再生法を開発した。また、本研究では、Honokiol が関わる新規骨再生法が生体内でどのように機能するか詳細なメカニズムを解析するアッセイ系の開発も行なった。
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