研究課題/領域番号 |
25670911
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
片山 恵 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (60295772)
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研究分担者 |
松澤 洋子 大阪市立大学, 看護学研究科, 講師 (00333980)
片山 修 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (20295778)
阿曽 洋子 武庫川女子大学, その他部局等, 教授 (80127175)
伊部 亜希 敦賀市立看護大学, 看護学部, 准教授 (80452431)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 排便姿勢 / 怒責負荷 |
研究概要 |
看護援助の対象者には、便秘症で排便困難な者や、腹筋力が低下している高齢者、心疾患や脳血管疾患、妊婦など排便時の怒責負荷の軽減が必要な人々がいる。本研究では、そのための看護援助として、効果的に怒責ができ、怒責負荷を少なくして排便促通が可能になる排便姿勢を考案することを目的としている。効果的に怒責をかける姿勢を客観的に示すことにより、今まで、非効果的な怒責を行い疲労困憊しながら排便を行っていた人の身体的負担を軽減し、緩下剤を使用していた人が薬剤に依存せず排便ができるようになる可能性がある。 今年度は、成人、高齢者、怒責が制限されている人を対象に排便状況・排便姿勢調査を行い、「排便困難の有無」「普段どのような姿勢で排便を行っているか」「排便時に意識的にとる対処方法」などを調査した結果に基づいて、人が自然にとる排便姿勢の実態と排便姿勢と排便困難の関連性、個人の状況に応じた主観的に排便しやすさを求めてとる姿勢や行動が明らかにし、次の実験に用いる排便姿勢による比較事例を数種類選定する計画であった。 現在、文献検討をするために、研究者で分担して過去に排便姿勢を調査した文献や怒責負荷に関して行っている実験研究の文献を海外文献を含めて収集し、具体的なアンケート項目や実験計画を立てる上での参考にするために中身を吟味している。また、同時にアンケートを調査をするためのアンケート項目を検討中である。アンケート調査を次年度に実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
今年度前期は、主研究者の所属機関の授業カリキュラムが新カリキュラムに移行したため、旧カリキュラムと同じ授業を1学年下げて行う必要があり、例年より授業時間が増加したため、十分な研究時間をとることが困難であった。さらに後期は、主研究者が病気療養のため約4か月休職した。その結果今年度の研究計画は、大幅に遅れることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
現在、アンケート調査に必要な文献検討とアンケート調査項目作成を行っている。次年度は、アンケート調査用紙を作成後、健康な成人、健康な高齢者、怒責負荷を制限されている入院中の患者の協力を得て調査を行う予定である。これと同時に調査後行う実験のパイロットスタディを行い、今年度後半には本実験を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究開始前半は、カリキュラム改正に伴う授業担当時間増加により、予定していた研究時間を十分取れなかった。また後半は病気療養により約4か月間休職していたため、研究計画が遅延し、当初予定していた人件費を執行できなかった。 次年度は、今年度予定していた研究計画である調査を年度前半に実施し、後半には介入実験を行い、今年度遅延した予定を迅速に進め挽回するつもりである。そのため、今年度未使用分は、人件費と実験を促進させるために測定機器を追加購入するために使用する予定である。
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