高血圧は、患者数が3500~4000万人もいる国民病のひとつである。その分類は、原因が明らかでない本態性高血圧とホルモン異常などによって生じる二次性高血圧に分類される。二次性高血圧の原因疾患のひとつとして、アルドステロン産生腺腫が引き起こす原発性アルドステロン症(PA)の割合が高いことが明らかとなってきた。PAの原因病変としてのアルドステロン産生腺腫においてCYP11B2が特徴的に発現していることに着目し、CYP11B2を標的とするPET/SPECT用分子イメージングプローブの開発を行ったところ、放射性フッ素キノリン誘導体の中で有望な化合物を見出した。
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