研究課題/領域番号 |
25730199
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
後藤 真 国立歴史民俗博物館, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (90507138)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 人文情報学 / 情報歴史学 / Digital Humanities |
研究実績の概要 |
7月にシドニーでの国際会議(Annual international conference of the Alliance of Digital Humanities Organizations (ADHO))にて口頭発表を行った(査読あり)。また、断簡情報の総合的なデジタル化を行い、公開の前段階に入るまでに至った。史料の復原情報と可視化について、総合的に検討を行うと同時に、抽象的な情報をどこまで入れることが可能かという検討を引き続き行った。 また、奈良時代と平安時代の経典情報を入れることで、時間差による当時の経典の知識情報の変化について可視化を行うことが可能となった。とりわけ、現在の状況に時間軸の情報を付加したことにより、歴史のための情報としてみることをより可能なものとした。これらの成果を踏まえ、最終的な公開を行う準備を終えるとともに、次の研究への新たなステップとすることも可能となった。とりわけ、オントロジでの情報の記載は、正倉院文書という詳細な情報が積みあがった資料であれば有益であることが確認された。そのためこれらの情報をより高度にコンピュータで表現することを、次の研究の目標とすると同時に、これにより新たな人文学的成果に結びつけることで、デジタル・ヒューマニティーズの文脈の中で、より重要な成果として位置づけることを目指す。 一方で、外部との連携研究については、代表者の異動があったこともあり、効果的ではなかった部分もあるので、平成28年度に残された課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究およびデータの検討については、予定に近い状況で進行したと考えられる。一方で、研究代表者の異動にともない、研究環境が大きく変わったこともあり、データの連携と公開については、若干の遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
基本的には、本研究の主要な課題についてはおおむね終了したと考えている。しかし、代表者の異動の関係で、研究計画を変更し、補助期間を延長した。これは、公開に向けた最終的な整理を行うためであり、公開に向けた最終的な調整を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究代表者の異動にともない、成果公開の時期を遅らせたため。
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次年度使用額の使用計画 |
原則として、研究成果公開の費用として用いる。
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