VP1680と腸炎の関連について以下の3項目の検討を行った。 (1)VP1680の宿主細胞作用因子の検索ではVP1680に結合する宿主タンパク質を2つに絞ることに成功した。(2) マウス感染実験による腸炎の評価では腸管ループ法による強制感染モデルにおいて好中球の遊走を確認した。(3)腸炎ビブリオT3SS1及び、VP1680遺伝子発現の制御機構については、トランズウェルを用いた菌と細胞の接触遮断モデルにおいてT3SS1及び、VP1680の遺伝子発現の低下を確認し、宿主細胞との接触-接着機構の重要性を示すことが出来た。
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