重度視覚障害者や学習障害者に対して、マークシート形式の採用により冗長化、煩雑化した試験問題を用いて学力測定を実施することは望ましくない。本研究は、大学入試センター試験に代表されるマークシート重依存問題(問題の表現がマークシート形式に強く拘束される試験問題)をマークシートへの依存を軽減した試験問題に改変する翻案手法を開発する。 1. 障害を有する参加者を対象としてマークシート重依存問題の解答上の負担や軽依存問題の有効性を調べるモニター調査を実施した。2. 計算機上で構造化された形態でマークシート重依存問題を補完すれば、これを軽依存問題に適宜変換して出題可能であることが確認された。
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