ボロメータカメラを検出器として用いた広視野中赤外分光イメージング装置の研究開発を行った。フーリエ分光法として結像型干渉計を採用した。また、投影レンズによって測定領域の大きさを自由に変えることができた。40μm厚のポリスチレンフィルムの透過分光イメージングや、10cm四方のアルミ板上の筆記具インクの反射分光イメージングを、正確に測定することができた。測定時間は測定面積に依らず一定であり、5cm-1の波長分解能の240×320=76800点のスペクトルを約2分で得ることができた。本装置はとてもコンパクトで携帯性に優れているので、試料のその場観察が可能になると考えられる。
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