学術標本の3Dレーザースキャニング計測を実施し、3Dデータとして保存を進めた。3Dデジタルデータは、レプリカ制作及び修復作業にも重要な情報となる。実践的な修復も実施し、明治期の模型標本について伝統的な修復材料を用いて修復を進めた。本研究において制作を進めたレプリカ標本は、東京大学総合研究博物館インターメディアテクにおいて広く一般に公開され、研究の波及効果としても大きい成果を得た。博物館には、海外から輸入された標本が現存しており、希少価値の高いものでありつつも、制作技術に不明な部分も多くある。今後の課題として、外国製標本の材料、亡失部分の復元方法等があり継続して研究を進めていきたい。
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