博士研究者を対象に、当時、指導を受けた研究室教育と修了後の研究開発成果のデータを構築し、当該研究者のパフォーマンス向上に貢献する教育方法を定量的に分析した。その結果、(1) 指導教員の研究と教育の質には補完性があること、(2) 博士課程在籍時に自主的に研究に取り組める措置と研究室外部と繋がりをもつオープンな研究環境の整備が効果的であること、(3) テーマ・マッチングとインセンティブを考慮した産学連携教育の推進が重要であること、がわかった。このような研究室教育により、博士研究者が修了後に産学連携に活発に取り組み、その研究成果が産業界に活用されることで、産業ニーズに沿った博士人材の育成に寄与する。
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