本研究では、強みの発見と活用を支援するポジティブ心理学的介入法の開発を目的とした。研究1では、強み同定尺度を開発した。研究2では、強みの自覚がうつ・不安症状と負の相関にあり、研究3では主観的幸福感や心理的ウェル・ビーイングと正の相関にあり、研究4では強みの自覚がキャリア意識の形成に有効であることが示された。研究5では、開発されたプログラムの実施により精神的健康やキャリア意識の形成への効果が実証された。研究6では、強みと表裏一体とされる弱みの受容を促すプログラムの効果も認められ、研究7では、他者の強みを見出すストレングス・スポッティングのスキルを測定する信頼性・妥当性の有する尺度が開発された。
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