凸点で要素を表現する点図において、点字使用者から「線」と認知される点間隔の条件を、実験から検討した。実線と認知された最長点間隔は3.47mm(SD=0.56)、点線と認知された最短点間隔は4.21mm(SD=0.71)であった。また、線と認知される点間隔の限界は8.15mm(SD=2.25)であった。平均値±1標準偏差の範囲を基準と考え、実線の点間隔はおおむね2.9mmまで、点線の点間隔はおおむね4.9mm~5.9mm、点間隔おおむね8.2mm以上の線は使用しないことが提案された。さらに、線の本数によって課題の所要時間が異なった結果から先行研究や点字教科書編集資料における配慮が裏付けられた。
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