高い相転移温度と高い自発分極値を有する強誘電体の合成技術を開発するため,無容器法の一つであるガスジェット浮遊法を用いた結晶合成システムを構築し,結晶合成を行った.この構築した試料合成システムを用いて,主にBa-Ti-O系強誘電体の構成イオンを元素置換した結晶の合成を行い,放射光回折実験による結晶構造解析を行った.また,結晶合成過程の観察や高温での結晶構造解析を行うため,この合成システムと九州シンクロトロン光研究センターでの放射光回折装置を組み合わせた装置を開発し, 2300 Kもの超高温下での放射光回折実験に成功した.
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