様々なランダム行列の行列要素の混合モーメントを計算する手法である、Weingarten calculus の発展と整備に貢献した。具体的に、7系列の古典型コンパクト対称空間から自然に定まるランダム行列、複合Wishart行列の逆行列、Ginibre行列の擬似逆行列に対して、Weingarten calculusを構成した。それ以外に、Jack多項式を通じた円βアンサブルのトレースの新しい不等式評価、それの応用としての中心極限定理、ストリクトな分割の上のPlancherel平均に対する、ある条件下での多項式性の証明を行なった。
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