研究課題/領域番号 |
25800162
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
瀬川 麻里子 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 原子力基礎工学研究センター, 研究員 (00435603)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 天体核物理 |
研究実績の概要 |
204Tl-204Pb天体温度計は、遅い元素合成(s-過程)が起きる恒星内温度を調べる重要なプローブであるが、天体温度計として機能させるためには娘核204Pbの中性子捕獲反応の高精度断面積値が必要不可欠である。 そこで本研究では中性子捕獲反応断面積の小さい204Pb捕獲反応反応直後に放出される不連続な即発ガンマ線を高感度で検出可能な新型検出器(LaBr)に着目した。 この検出器を世界最高強度のパルス中性子が得られる加速器施設J-PARC/MLFに整備し、204Pb中性子捕獲反応断面積の高精度測定を目指す。 本年度は、来年度の本実験に向けJ-PARC加速器施設に導入する主検出器(LaBr)の遮蔽体を整備した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
J-PARC加速器施設の運転計画が急きょ変更になったため予定していたテスト実験がキャンセルとなったが、平成27年度に予定している本実験に向け予定通り検出器用の遮蔽体の整備を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度11月に予定されている本実験に向けて、同9月ごろJ-PARC/MLF BL04に検出器システムを導入する。
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次年度使用額が生じた理由 |
J-PARC/MLFへの搬入時期が平成27年度に決まり、搬入や検出器架台の製作に必要な費用を確保するため。
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次年度使用額の使用計画 |
J-PARCに検出器システムを導入するための搬入・据え付け費用及び軽微な遮蔽体の改造費用、検出器用架台の製作費用として使用する。
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