研究課題
若手研究(B)
本研究では宇宙初期の恒星内温度を調べるため、「天体の温度計」として知られる204Tl-204Pbに注目した。天体温度計として機能させるには娘核204Pbの中性子捕獲反応の高精度断面積値が必要不可欠である。そこで、204Pbの非常に小さい中性子捕獲反応断面積を宇宙初期の恒星内温度に相当するエネルギー(8 keV)で求めるため、高強度のパルス中性子が得られるJ-PARCにおいて、新たにLaBr検出器システムを整備した。そして、中性子捕獲反応直後に放出される不連続な即発γ線のTOF及びエネルギー測定し、keVを含む高エネルギー中性子領域で中性子捕獲反応による共鳴を観測することに成功した。
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