本研究ではJ-PARC・MLFビームライン4番(BL04)で生成される高エネルギー領域のパルス中性子を用い中性子捕獲反応断面積の小さい204Pb捕獲反応断面積の捕獲反応直後に放出される不連続な即発γ線を測定した。即発γ線を高感度で検出しその断面積を高精度で決定するため、実験は高強度のパルス中性子が得られるJ-PARC BL04において、新たにLaBr検出器を用いてガンマ線のTOF及びエネルギーを測定した。 <平成27年度の具体的な実績>(1)遮蔽システムの製作:BL04に最適化したガンマ線及び中性子遮蔽体を製作し、J-PARCの安全審査を通したうえで据え付けた。(2)製作したガンマ線検出器システムを用いて197Auと濃縮204Pb試料の中性子捕獲反応から発生したガンマ線の観測に成功した。
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