研究成果の概要 |
一の目潟ボーリングコアを用いて、新しい編年モデルを構築し、高時間分解能地球化学分析に基づき、26,000年前以降の東北日本のアジアモンスーン変動を復元した。過去26,000年間の男鹿半島周辺のモンスーン変動が導く気候環境は、大局的に15 kaまでは寒冷乾燥期、15-9 kaは、寒冷乾燥期から温暖湿潤期移行期、9 ka以降は、温暖湿潤期となっている。また、変動の振幅の激しさは、15-9kaで最も大きくになる一方、9ka以降では中間程度、26-15 kaでは極端に小さくなっていることが明らかになった。このような傾向は、琵琶湖堆積物の記録と同調することが示唆された。
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