研究成果の概要 |
ホウ素-窒素結合を含む共役系の簡便な合成法の開発を目指し、ボラベンゼンと含窒素芳香族共役系のルイス酸―塩基相互作用による共役系の連結について研究を行った。この合成研究過程で1,5-ビスシリル-1,4-ペンタジインのDIBAL-Hとジブチルスズジクロリドを用いた環化反応を発見し、この反応を利用することでアニオン性アルミナベンゼンの合成に初めて成功した。この構造が6パイ芳香族の寄与に加えて、ペンタジエニルアニオン型に電荷が局在化した構造の寄与があることを明らかにした。さらにアニオン性アルミナベンゼンが配位したジルコニウム錯体の合成を行った。
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