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水溶性鉄(III)ポルフィリン及びO-メチル化シクロデキストリン二量体(Py3OCD)から成る超分子錯体(met-hemoCD3)は、メトヘモグロビンと類似した機能を示し、シアン中毒の解毒に有効であった。次に、met-hemoCD3と硫化水素イオン(SH-)との反応を検討した。脱酸素水溶液中においてmet-hemoCD3はSH-と安定な(SH-)-met-hemoCD3錯体を形成するのに対し、空気飽和水溶液中においては鉄(III)の(SH-)-met-hemoCD3は酸素分子と速やかな配位子交換を起こし、鉄(II)のO2-hemoCD3錯体を生成した。
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