本研究は、さまざまな宇宙観測、実験のプラットフォームの一つである成層圏気球における、ペイロード(ゴンドラ)の姿勢制御システムを、従来とは異なる視点で検討し直し、より簡素なシステムでより高精度な制御を実現する手法を検討する。 本研究により、従来行われてこなかった姿勢を制御しないゴンドラにおける姿勢計測とその周波数解析が、今後開発されるであろう姿勢制御システムの設計において有益な情報を与えうることが示された。 また、より実際に即した制御系の検討を行うため、これまで不明であった動力学パラメータを実験的に測定し、コンピュータシミュレーションによって目的の制御系の検討を進めている。
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