平成25年度は,静電界理論に基づいてノイズ電界を含んだ通信チャネルの等価回路を導出し,数値静電界解析を用いてノイズ電界と受信ノイズ電圧の関係について検討を行った. 平成26年度は,上記の等価回路の妥当性を検証するために実測を行った.小型バッテリーで動作する簡易電力計をウェアラブル電極上に実装し,これを人体上の様々な位置に装着した際の受信ノイズレベルを計測した.その結果,高周波安定器により駆動される蛍光灯の近傍では,蛍光管から発せられるノイズ電界によって人体が分極していることが受信ノイズレベルのプロファイルから読み取れ,この現象が上記の等価回路モデルで説明できることがわかった.
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