近年,行動的特徴に基づく生体認証が注目されている.行動的特徴は扱う対象がS字のような非線形な分布になることが多いため,核非線形相互部分空間法(KMS)が有望である.KMSの高精度化を目的に,3つの検討を行った.(1)KMSを用いることの有効性を実験的に確認し,有効性を考察.(2)KMSの類似度である正準角の特徴の有無や融合方法について唇動作個人認証で検討.(3)各個人の個人性が強い部分を浮かび上がらせるために,多人数の共通する情報である音韻性情報を抽出する.属性ごとの共通した特徴を抽出するために男女識別手法と個人性抽出手法を検討.
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