本研究では暴露光の点滅周期と点滅パターンおよび波長(色)を変化させた環境下で被験者に視覚課題を行ってもらい,そのときの主観評価や反応時間および瞳孔径や大脳活動の計測を行った.暴露光条件間で計測結果の比較することで,点滅光の各特性が眼疲労に及ぼす影響について検討した. 錐体細胞を均一に刺激する場合と比較して,錐体細胞を偏って刺激する方が,視覚的負荷が高い可能性が示された.さらに,短波長光が50 Hzの周波数で矩形波状に点滅する光に暴露下で視作業を行った場合には課題刺激に対して大脳が強く反応する状態が続き,その結果,眼疲労が増大する可能性が示された.
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