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2013 年度 実施状況報告書

巨大変形による圧粉体のポアフリーメカニズム解明と高磁気特性圧粉磁心の成形への応用

研究課題

研究課題/領域番号 25820368
研究種目

若手研究(B)

研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

前野 智美  豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (80505397)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード粉末固化 / 高密度化
研究概要

磁性粉末の圧粉成形において,圧粉体を高密度化するために摩擦援用押出しを行った.装置および金型を制作した.金型はサーメットを採用し,押出比10とした.初期の実験において摩擦援用を行うアンビル部分において滑りが発生したためアンビル表面にすべり止めの加工を行った.板形状の摩擦援用押出しでは粉末が固化せず圧粉体を得られないだけでなく,成形圧力が不均一かつ高いため工具の破損が顕著となった.
板形状の摩擦援用押出しでは圧粉体が得られず圧粉体強度等の評価が行えなかったため,平成26年度に計画していた円筒形状の摩擦援用圧粉成形を前倒しで簡易の2軸プレスを制作し準備,実験を行った.円筒形状の摩擦援用押出しは発生する圧力が比較的均一になるため工具の破損はほとんど生じていない.押出し加工の結果,側壁部は固化されなかったが底部において粉末の固化が見られた.押出し成形による粉末の流動によって固化されたと思われる.密度について評価したところ単純圧粉で整形した圧粉体に比べ低い成形圧力で同等の密度の圧粉体を得ることができた.単純圧縮およびせん断による強度評価を行った.
円筒容器の摩擦援用押出しの結果を発展させ,円柱形状の圧粉体を背圧付加押出しによって成形する方法を計画した.サーボ制御2軸プレスを制作し,金型を準備した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

板形状の圧粉体が得られす圧粉体の評価が行えなかったため平成25年度の計画を完全には遂行することができなかった.しかしながら,平成26年度に計画されていた内容を前倒しで行い比較的良い実験結果を得ており,研究目的を達成するために順調に進捗している.

今後の研究の推進方策

円筒形状の摩擦援用押出しによって得られた圧粉体の強度評価をさらに進め,また,組織についての解析を進める.円柱形状の背圧付加押出しによって圧粉体を成形しその強度,組織について評価解析を行い,圧粉体の高密度化,結合メカニズムの解析を行う.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 摩擦援用および背圧付加押出しによるNd-Fe-B磁性粉末の高密度化2014

    • 著者名/発表者名
      前野 智美, 谷口 俊哉, 森謙一郎
    • 学会等名
      平成26年度塑性加工春季講演会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      20140606-20140608

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公開日: 2015-05-28  

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