圧粉磁心やボンド磁石では粉末中に強度を確保するためのボンド剤が添加されており,磁性粉末割合が低下によって磁気特性が低下してしまう.ボンド剤の低減によって磁性粉末密度を向上することができるが,成品強度の不足や,成形体を金型から取出す際に焼付きが生じる問題がある. 低いボンド剤含有量においても成品強度を確保するために,強加工によって粉末同士の結合力や密度を向上する強加工圧粉を開発した.加えて,圧粉体抜出し時の摩擦を減らすために締緩め構造を持つ金型を開発した.摩擦援用押出しや背圧付加押出しを応用した強加工によって,圧粉体の強度が大きく向上し,ボンド剤含有量を低減することができた.
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