記憶、学習を支える分子メカニズムを解明するため、小脳におけるシナプス可塑性及びシナプス形態形成においてARF6が果たす役割を明らかにすることを目的とした。また、ARF6を介する分子経路の解明をおこなった。その結果、ARF6が小脳シナプス可塑性に関与していること、さらにプルキンエ細胞の形態形成を制御していることが明らかになった。さらに、ARF6には想定された下流分子候補であるPIP5Kを介さない分子経路が存在していることが分かった。また、候補分子の作用を検証するための小脳の培養系を確立することも出来た。
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