交尾未経験雄では仔から発せられるフェロモンによって、鋤鼻神経回路が活性化し、攻撃行動が誘発される。しかしながら、約300種類のフェロモン受容体のうち、仔フェロモンがどれを介して受容されるのかについては不明である。そこで我々は、神経活動依存的に発現が誘導されるEgr-1と約300個あるフェロモン受容体との二重in situハイブリダイゼーションを行うことにより、仔を提示した際に活性化された鋤鼻神経細胞に発現するフェロモン受容体の同定を行った。その結果、受容体候補としてV1R 2個とV2R 1個を同定した。このうちV1R発現鋤鼻神経細胞は仔由来の特異的な化学物質によって活性化されることが分かった。
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