パーキンソン病21剖検症例、対照11症例の脳、消化管、リンパ組織を用いて免疫組織染色を行い、各組織のリン酸化α-synuclein (α-Syn) 陽性細胞を検索した。また、パーキンソン病モデルマウス8匹を用いリン酸化α-Syn陽性細胞について検討した。 結果は、(1) パーキンソン病未発症患者の消化管でリン酸化α-Synが蓄積されている可能性が示された、(2) パーキンソン病患者のリンパ組織のリン酸化α-Syn陽性細胞対照例と比較して増加傾向であり、陽性細胞は主にマクロファージであった、(3) パーキンソン病モデルマウスのリンパ組織でのリン酸化α-Syn陽性細胞割合は野生型と差がなかった。
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