研究課題
若手研究(B)
本研究では、マウス胚の脳原基において内在的に存在する活性酸素種(ROS)がシグナル分子として機能し、脳発生を制御している可能性について検討した。その結果、ROSが神経前駆細胞の増殖とそれに伴う神経細胞の産生に必須であることがわかった。また、神経堤細胞の発生にも関与することが明らかとなった。組織特異的なROSの産生機構に関しては、ROS合成酵素によるものではなく、細胞呼吸代謝である解糖系の活性に依存する可能性が示唆された。
発生生物学