食品などの混合成分の抗酸化活性を分析するためにHPLC-ESRシステムを構築した。このシステムはHPLCカラムで分離した成分の濃度に関する情報を光吸収スペクトルで得るとともにESRシステムにより溶出成分の抗酸化活性をオンライン分析で評価することができる。また、ESRクロマトグラムのピーク強度と面積強度は、カラム溶出成分のスーパーオキシドアニオンラジカル消去活性および濃度に依存することから、青果物および食品などの混合系試料の抗酸化活性評価とそれに含まれる高活性成分の探索が可能となる。この装置を用いて測定したESRクロマトグラムの線形シミュレーションにより抗酸化活性の定量評価法の確立を行った。
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