天然物中の難水溶性生体活性成分として,カレー粉に含まれるクルクミンに着目し,助可溶剤として種々のβ-CD誘導体を組み合わせて包接化合物を作製した.作製した包接化合物の水中における溶解度を精密に測定し,溶解性向上の評価を行った.これらのデータは,生体活性成分の効率的かつ安全な体内吸収が可能な機能性食品の開発に寄与すると考えられる. また,難水溶性生体活性成分+水+助可溶化剤3成分系混合物の溶解度を精度良く推算可能なモデルの目的を目指して,今回はその基礎データとなる難水溶性生体活性成分の種々の溶媒に対する溶解度の測定を行った.
|