H. heilmannii感染惹起性の胃MALTリンパ腫の病態悪性化因子の同定を目的とし、長期感染マウスの血清および肝臓組織における遺伝子発現について、マイクロアレイを用いた網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、血清および肝臓組織両者で発現上昇の認められる15遺伝子を同定した。また、本病態の治療法の探索を目的とし、本菌感染マウスで活性化が認められるCD86シグナルの阻害物質である変異型CTLA4-Igの病態改善効果を検討した。その結果、抗原投与マウスにおいて、組織化学的解析での病態改善効果、および胃MALTリンパ腫構成細胞であるB細胞のマーカー遺伝子B220のmRNA発現減少が認められた。
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