本研究により、我々が同定したノンコーディングRNA(miR-191とMyog pancRNA)が骨格筋細胞の分化に必須である事が明らかとなった。Myog pancRNAによる筋分化制御には、RNA結合タンパク質であるDdx17やhnRNPKとの相互作用が重要であり、これらの相互作用を阻害した場合に正常な筋分化が阻害される事が観察された。また、Myog pancRNAは神経原性の筋萎縮時にも骨格筋で発現が向上する事が明らかとなったため、今後Myog pancRNAを標的とする事で、神経原性筋萎縮等の筋疾患に対する新たな治療法の開発が可能である事が示唆された。
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