申請者らはケラタン硫酸が神経可塑性の制御に重要であることを報告してきた。最近このケラタン硫酸がALSの発症後、一部の活性化ミクログリア上に発現してくることを見出している。そこで、本研究ではこのケラタン硫酸プロテオグリカン(KSPG)のコアタンパク質を同定した。ショットガンプロテオミクス法による同定は困難であったため、アレイ解析により候補分子を絞り込んだ。骨髄系幹細胞マーカーとして知られるCD34が候補分子の1つであることを明らかにした。また申請者はALS病態進行に伴うミクログリアの形態解析も行った。その結果、病態形成過程におけるミクログリアは4種に大別されることを明らかにした。
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