新規がん抑制遺伝子NDRG2はPTENリン酸化を制御することで下流シグナルPI3K/AKTおよびNFκB系を制御し、発がん機構に関与していることを明らかにした。さらにNDRG2は炎症反応を含むストレス反応で発現が亢進し、negative-feedback的にストレス誘導性シグナルを制御する一方で、長期間の暴露によりプロモーターメチル化により発現が低下することを示唆した。NDRG2の機能、発現調節機構およびその破綻による各種疾患の発症メカニズムを明らかにすることにより、治療、予防法の開発につながる可能性を示唆した。
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