胃癌の発生におけるEpstein-Barr virus(EBV)由来のmicroRNAの役割を解明するために,手術により切除された胃癌組織および胃癌細胞株を用いて,EBV関連胃癌におけるEBV由来のmicroRNAの発現を網羅的に解析し,発現のプロファイルを明らかにした.発現の高かった特定のmicroRNAについて,その標的遺伝子を予測し,胃癌細胞株を用いて,その機能を解析した結果,EBV由来のebv-miR-BART4-5pが,アポトーシス促進因子であるBidの発現を抑制することにより,アポトーシス抵抗性を獲得することを明らかにした.
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