代表者らは、肝内型マラリア原虫に特異的な分子のスクリーニングを行い、新たな特異分子“B9”を見出した。△b9を用いた詳細な解析から、一遺伝子欠損により複数の寄生胞膜(PVM)タンパク質の局在性を失わせ、不完全なPVMを形成する表現型を示すことが明らかとなった。この表現型は、齧歯類マラリア原虫および熱帯熱マラリア原虫において共通であった。様々な解析から、b9は転写後制御により発現調節される分子であることが明らかとなり、plasma membraneに局在する事が明らかとなった。さらに推定立体構造解析からB9は6-Cys family proteinに類似の構造をとる事を明らかとなった。
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