研究課題
若手研究(B)
高度の抗体抵抗性を示すサル免疫不全ウイルス株(SIVmac239)に対して中和抗体(NAb)を高率に誘導するサル群を新規同定し、NAb非誘導群との感染免疫学的比較を行った。NAb誘導群には特徴的なNef変異体選択がCTLエスケープにより先行して生じた。この変異体ウイルスは機能不全で累積するTヘルパー細胞に対し細胞死を亢進させ、更にB細胞活性化・分化の主要経路の抑制を解除する表現型であった。
ウイルス感染免疫学