本研究では申請者が明らかにしたV-1のドパミン(DA)生合成酵素群の遺伝子発現における生理機能発現機序について検討を行いパーキンソン病治療応用を目的とした。その結果V-1の生理機能発現には相互作用因子であるCPとの複合体形成、およびV-1アミノ酸残基44番が必須であることを明らかにした。またV-1はRhoA/Rac1/mDiaを協調的に活性化することでアクチン重合を促進しMAL/SRFシグナルを増強した。さらにV-1依存的に発現増強されるDA作動性マーカー群のプロモーター領域においてSRF応答配列の同定に成功し、これらのV-1機能発現機序がマウス生体レベルでも機能していることを明らかにした。
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