微小気泡の超音波診断・治療への応用に関して、粒子径や構成殻成分などが異なる微小気泡を用いた系統的な特性評価に関する研究はほとんど進められていない。そこで、本研究では、超音波診断・治療に適した微小気泡の開発に向けた製剤設計について検討した。まずはじめに、微小気泡粒子径の影響を検討した結果、診断と治療の両機能を有する微小気泡は、数µm前後のサイズがてきしていることが判明した。次に、構成殻成分の影響を検討した結果、DSPCなどの脂質を用いることで、安定な微小気泡を調製可能であることが見出された。
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